「マイ枕木」はいかがですか? 10月で開業40周年を迎える第三セクター由利高原鉄道(本社・秋田県由利本荘市)は、鳥海山ろく線の枕木オーナーを募っている。鉄道設備を維持する経費の調達が目的で、オーナー名の入った専用プレートを枕木に設置する。
対象となるのは矢島―川辺駅間の約3キロ。更新するコンクリート製の枕木100本に名前入りプレートを貼り付け、枕木番号を記した「オーナー証」を発行する。
枕木台帳と「マイ枕木」の写真を送るほか、11月ごろには見学会を催して、点検用のレールバイクで自分のプレートを見にいくイベントも楽しんでもらう。
施設の老朽化が進む同鉄道は、積極的な整備に取り組んでいる。今年度は約2千本の不良枕木をコンクリ製に交換する計画だ。だが、枕木1本の交換には20万円以上の費用が必要で、交換は全体の約3割にとどまっているという。
同社は「地域の足として、また観光の楽しみとして多くの方々に親しまれてきた鉄道を、未来へ残していくため」と協力を呼びかけている。
枕木オーナーへの参加費は枕木1本につき2万2千円。プレートは2年間設置される。申し込み・問い合わせは、由利高原鉄道(0184・56・2736)へ。